読了メモ

内田和成著『右脳思考』読了

「なぜ、この提案が受け入れられないのか?」
ロジカル面ではまったく問題がない提案書なのに、受け入れられない。そんな時に働かせてほしいのが「右脳」。ここでいう「右脳」とは、感覚・感情、直感、勘など、論理(ロジック)では説明できないひらめきや考えを指す。

仕事をするうえで、データや数字にもとづいて論理的に考えるロジカルシンキングの重要性はなかば常識化している。しかし、ロジックにとらわれすぎてはいけない。ビジネスを動かすのは人間であり、人間は感情で動くものだ。右脳の領域である感覚や感情、直感、勘などを働かせると、ビジネスはスムーズに動き始める。

優れたビジネスパーソンほど、経験や直感にもとづく勘を上手に利用している。

ビジネスにおける思考は、キャッチボールのように右脳と左脳の間を行き来しながら、次の3つのステージへと進んでいく。

(1) インプットステージ 
(2) 検討・分析ステージ 
(3) アウトプットステージ

議論や商談は4つのステップで進めるとよい。

ステップ(1) 左脳(論理)で文字通りに何を言っているか理解する
ステップ(2) 右脳(直感)で発言の「真の意図」をつかむ
ステップ(3) 右脳(直感)で何をどのように考えればよいかを理解する
ステップ(4) 左脳(論理)でどのように伝えればよいかを考える

大事なのはどのように伝えるかを考えること。相手の意図によっては、正しいロジックを展開しても、うまくいかないかもしれない。理屈で説得するだけでなく、感情に訴えて受け入れてもらうアプローチや、相手の不安を払拭するようなメッセージなどを、状況に応じて使い分ける。

相手の気持ちを理解したうえで何を伝えるかを決めたら、伝え方も検討する。伝えるときは左脳、つまり論理的な言葉・文章を使って、自分の「真の意図」をわかりやすく伝えることが基本になる。

「観・感・勘」を磨いていくことで、勘は単なる勘から、ビジネスで使える勘に高まっていく。そのためには「観・感・勘」のサイクルを回していくことが欠かせない。

まずはある出来事(事象)を「観」て、「感」じたことを口に出してみたり、書き出してみる。そしてその出来事の原因を考えてみる。
次にその原因を検証する。自分が思ったことや感じたことが合っていれば、「勘」は経験則へと進化する。勘が外れた場合は、その勘の働かせ方を軌道修正していくことで勘は進化していく。

右脳に関連した分野については、生まれつきの得手・不得手がある。だが経験や学習を重ねることで、後天的に鍛えることも可能。
多くの勘を働かせ、経験を積み、質を高めていくことで、右脳は進化していく。

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