読了メモ

【ユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」上下合本版】

世界中でベストセラーとなった「サピエンス全史」が人類の「これまで」を綴ったものなら、本書は人類の「これから」を描いたもの。

人類は飢饉、疾病、戦争という問題を解決しつつある。人類の新たな目標はホモ・サピエンスをホモ・デウス(神のヒト)へアップグレードすることであり、不死、幸福、そして神性の獲得が追求されていくだろう。

農業革命が有神論の宗教を生み出したのに対して、科学革命が生み出したのは人間至上主義という宗教。科学と人間至上主義は両輪となり、現代社会を構築しているが、今後、ポスト人間至上主義が生まれるかもしれない。

人間至上主義は「自由主義」「社会主義」「進化論的な人間至上主義」の3宗派に分かれて争い、最終的に自由主義が勝利した。

現代において自由主義が支配的なのは、科学やテクノロジーともっとも相性がよいから。

自由主義は科学の発展とともに隆盛してきたが、いまは科学が自由主義に疑問を投げかけている。

自由主義の崩壊後、新しく生まれる可能性のあるのが「テクノ人間至上主義」と「データ至上主義」。前者はホモ・デウス(神のヒト)を、後者は「すべてのモノのインターネット」化を志向する。

本書の考察はあくまで「予測」であって「予言」ではない。

歴史学者が過去を研究するのは、過去をくりかえすためではなく、過去から解放され、そして昔の人が想像もできなかった可能性や選択肢に気づくことができる。

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