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ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史 」上下合本版

ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史 」上下合本版 読了メモ(^-^)

現生人類とよく似た動物が地上に現れたのは、およそ250万年前。10万年前の地球には、少なくとも6つの異なるヒトの種が存在していたが、現代まで唯一生き延びた人類種はホモ・サピエンスだけ。身体機能面で弱小種とされた我々が、なぜ生態系に大惨事をおよぼすほどの影響力を持つようになったのか?

サピエンス史には3つの革命が存在すると紹介している。

①「認知革命」
「虚構」、すなわち架空の事物について語る能力を身につけたことで、人間は大規模な協力体制を築き、急速に変化する環境に対応できるようになった。これが「認知革命」。

②「農業革命」
これまで「農業革命」は人類にとって肯定的なものとして捉えられてきたが、一般的な農耕民はむしろ狩猟採集民よりも苦労することとなった。だがこれによって爆発的な人口増加がもたらされたのも事実。

③「科学革命」
「科学革命」は、人間が自らの無知を認め、観察と数学を中心に置き、新しい力を獲得しようとして生まれた運動。

たえず変化する人類の文化の中でも人類にとって普遍的な秩序となりうるのが、「貨幣」「帝国」「宗教」の3つ。

人類が「進歩」を信じはじめたのは、科学による発見が新しい力をもたらすとわかったから。近代ヨーロッパ人たちにとって、帝国の建設は科学的な事業であり、近代科学の確立は帝国による征服事業と不可分だった。

近代経済は飽くなき成長を求め、科学革命により進歩を信じはじめた人々は、「信用(クレジット)」にもとづく経済体制を確立した。

「宗教」や、文明と幸福の関係、そして「超ホモ・サピエンス時代へ」と人類のこれからを指し示す内容も含まれている。科学発展のスピードを考えると、人類はその変化に対して、どのように立ち向かっていくのか。


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