メール、仕事の資料、本、人、インターネット、SNSと日々大量にインプットしているが、どれだけの時間をインプットに費やしているのか?なのに得たはずの情報を思い出せなかったり、うまく活用できていなかったりする人も多い。
著者の樺沢紫苑氏は、「日本一アウトプットする精神科医」。でもインプットにあまり時間をかけず、最短時間で最大効率のインプットを行うことで、大量のアウトプットを可能にしているのだそう。
インプットとアウトプットを分けて考えがちだが、アウトプットありきでインプットを行うことで、加速度的に自己成長することができるという。
アウトプット力を高めるためのインプット術として、読む・書く・見るといったインプット方法別の具体的なノウハウ、インターネットやテレビをうまく活用する方法や、あらゆる能力を引き出す最強の学び方と題して、実生活に取り入れられるインプット術も掲載されている。
インプットからの2週間で何度も使われた情報は、「重要な情報」として脳に定着する。目安は、2週間に3回以上のアウトプットだ。
そして究極の学習法は、インプットとアウトプットを3:7の割合でどんどん繰り返すことだ。
学びには「学びのステップ」があり、最初は読書!本を入口として基本を学び、自分が特に関心を持っている分野が見えてきたら、講座やセミナーなどに通ってさらに深く学ぶ。
「月10冊」より「月3冊+アウトプット」が最適。いくら本を読んでも、アウトプットしなければ記憶には残らない。感想を書いたり読んだ内容を誰かに話したりと、インプットとアウトプットをペアにしてはじめて、本の内容が身につく。
アウトプット前提で「深読」を行うこと。「速く読む」「たくさん読む」ことよりも、内容について議論できるくらい「深く読む」ようにする。そのためには、「アウトプット前提」で読むべし。
インプットは、必ず「目標設定」とセットで行うべきだ。そうしないと、精度が落ちてしまう。
理解を深めるために生で講師から聴く。最前列で聴く。メモを取るとさらに学習効果アップ(^_^)
「人と会う」「遊ぶこと」の効果のついても語られていて、「受動的娯楽」(TV、ゲーム、スマホなど)を避け「能動的娯楽」(読書、スポーツ、ボードゲーム、楽器演奏など、集中力が求められ、目標設定とスキルの向上を要する娯楽)が自己成長を生む。
私たちの心や脳は、10年前のインプットでできている。インプットをする際には、短期的な視点だけでなく、10年後のビジョンを持つべし。そして、それを実現するためには何が必要なのかを考えるのだ。